ロゴマークの作成を行う上で重要なポイントであるサイズの扱い方
ロゴマークを作るときに重要なポイントとなるのが、ロゴタイプやシンボルマークのサイズを調整することです。サイズの調整を間違えるとアンバランスなロゴマークになってしまいます。
意図的なアンバランスはデザインの魅力に繋がりますが、意図していないアンバランスはロゴマークの魅力を下げてしまうことに繋がります。そこで今回はサイズの扱い方について紹介します。
ロゴマークの最小サイズを調べておこう
ロゴマークはあらゆる場面で活用できます。会社ロゴの場合は会社の建造物や名刺といった部分に使えます。商品ロゴであれば商品に活用できるだけでなく、商品を入れる紙袋にロゴマークを入れることもできるでしょう。このように様々なシーンでロゴマークは活用できますが、使うシーンによってロゴマークのサイズは変えられます。
全てのものに同じサイズのロゴマークを使うことはないので、自社のロゴマークの最小サイズを調べておくのが重要だと言えます。自社のロゴマークの最小サイズを調べずに活用してしまうと、小さいサイズでロゴを使うことになったときにロゴタイプやシンボルマークが視認しにくいという問題が発生してしまう可能性が考えられます。
ロゴタイプやシンボルマークがギリギリ視認できるという範囲を見つけることができれば、それ以上の小さいサイズではロゴマークを使わないという意識を持てます。最小サイズのラインを認識していれば、他社に自社のロゴマークの使用許可を行うときにもサイズの指定をすることが可能です。
ロゴタイプ重視の場合におけるサイズの問題
シンボルマークよりもロゴタイプをアピールするようなロゴマークに仕上げたいと考えている場合のサイズのバランスを考えましょう。重視するのはロゴタイプであるため、シンボルマークよりもロゴタイプの方がサイズが大きくなるようなデザインに仕上げるのが好ましいと言えます。
ロゴタイプを重視する場合は文字を読ませることを意識しなければならないので、どのサイズが最も読みやすいかという部分を考える必要があります。サイズが小さすぎると文字自体を視認できなくなります。しかし、サイズが大きすぎても読みにくいケースがあるでしょう。
文字のサイズが大きすぎると、本来なら一列で収まる文字が二段、三段に分けた配置が必要になることがあります。文字が何段にも分かれてしまうと、目で文字を追う作業が多くなるので読むことを諦めてしまう人も増えます。
多くの人に文字を読んでもらうことを意識しているのであれば、文字が一列に収まるようなサイズに調整するのが重要だと言えます。ロゴタイプに漢字を使用するときにはサイズを大きめにしておくのが重要です。漢字は平仮名やカタカナ、英語といったものよりも文字が潰れやすい傾向にあるので、サイズが小さすぎると読めないことが多いです。
そのため漢字を使う場合は自分が考えているよりも大きめのサイズに調整しておくのが良いでしょう。
シンボルマーク重視のケースは大きいサイズが理想
シンボルマークを重視するケースでは、ロゴタイプよりもシンボルマークのサイズを大きく表示することが重要になります。シンボルマークを重視するケースでは、とにかくサイズを大きくする意識を持つことが大切です。スペースが空かないくらいのサイズでシンボルマークを表示するのも良いでしょう。
シンボルマークのサイズが大きければロゴマークが目立ちやすくなるので、多くの人がロゴマークに注目してくれる可能性が高まります。特にシンボルマークを中央に表示する場合には、シンボルマークを大きく表示するのが良いでしょう。
シンボルマークを重視する場合はロゴタイプを使わないのも1つの方法です。ロゴタイプを使わなければ、さらにシンボルマークのサイズを大きくできます。またシンボルマークのデザインが複雑なものであるほど、サイズは大きい方が良いと言えます。
シンボルマークのデザインが複雑なのにサイズが小さいと、デザインの細部まで見ることができなくなるので伝えたいことが上手く伝わらないケースも考えられます。そのようなミスを避けるためにもシンボルマークのデザインの細部まで見えるようなサイズ感を意識するのが重要です。
横一列に配置する場合はサイズを統一する
ロゴタイプかシンボルマークのどちらかを強くアピールしたい場合は、それぞれのサイズを調整する必要があります。しかし、どちらもアピールしたい場合はサイズを均等にする方が良いでしょう。そうすることでロゴタイプとシンボルマークの両方を同時に視認してもらえる可能性が高くなります。
またロゴタイプとシンボルマークを横一列に配置する場合もサイズを統一するのが効果的です。どちらかのサイズを大きく表示してしまうと、全体的なバランスが悪くなるので魅力の少ないロゴデザインになってしまいます。
そうならないためにもサイズの統一を心掛けるのが大切です。
シンボルマークの中に文字を入れるときは見えるサイズを意識する
シンボルマークの中に文字を入れたいと考えている人もいるでしょう。そのような場合は文字が読めることを意識する必要があります。例えばペットボトルを横に置いたイラストの中に文字を入れるといったデザインを思いついた場合、ペットボトルのサイズと文字のサイズの両方を調整します。
ペットボトルのサイズを大きくすれば、その分文字を入れるスペースは広くなります。ペットボトルの中に書き入れたい文字の数が多い場合は、ペットボトルを大きいサイズにしておきましょう。文字数が少ないのであれば、ペットボトルのサイズを変更するよりも文字のサイズを変更する方が効果的です。
文字のサイズを大きくすることで、ペットボトルのデザインよりも文字を強くアピールするようなデザインになります。
色によってサイズを変更する
イラストのサイズや文字のサイズは全体的なバランスを見て調整することが多いかもしれませんが、カラーリングによって調整することも重要だと言えます。例えば赤色や黄色のような目立ちやすい色合いはサイズが小さくても目立つので、イラストや文字の大きさは小さめで良いと考えられます。
青色や緑色といった落ち着いた印象の強い色合いは目立ちにくいので、イラストや文字のサイズを大きめに表示しておく方が良いでしょう。
サイズの変更でロゴマークの印象は変わる
ロゴタイプとシンボルマークのサイズを変更することで、ロゴマークの与える印象は変わります。
またサイズの変更によってロゴマークの目立ち方も変わるでしょう。自分がロゴマークを作るときに何を重視したいかという部分を考えることで、どの部分のサイズ変更が必要かが見えてきます。
理想のサイズを見つけて優れたロゴマークを作りましょう。